Floating Landscape

古代樹に寄り添い、共存しながら新しいランドスケープを描く、木の枝葉のように地形の上に浮かぶボリュームでできた建築です。古代樹、森、池などの自然の景観を様々な高さから楽しめます。下から見上げるだけでなく、建物を利用することで異なる表情を持つ木々の様々な高さの部分に接近できるため、その歴史や文化的価値、そこにしかない美しい植物としての魅力をいろんな角度から味わうことができます。


2021.3

ホテル、ヴィラ、住宅
34,000m2
コンペ応募案
​チーム:高田彩実、山内祥吾(山内建築アトリエ)、エリザベッタ・トソニ

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この建物群は、環境になじむ自然発生的なアシンメトリックな形態をしています。大地を削らず、地面から浮遊する建築です。木の植わっていない場所を有効活用し、地形や生態系になじみ、環境をより魅力的に表現するこの土地固有の建築です。美しいランドスケープに新たな地層を重ねます。古代樹のように地面に根を張る力強い構造が宙に浮かぶ透明な建物を支えます。

いろんな高さのボリュームが重なる家の中の巡るのが楽しめるユニークなヴィラ、横に並べるのでなく、1、2、3階にそれぞれ別棟を積層することで、広くスペースを活用することが可能となった立体長屋です。

Wellness

ここで暮らす人と土地の環境に対するウェルネスに配慮し、環境をよりよくする装置として機能します。屋根やファサードなどに、通気性、透光性のあるテクスチャーを採用し、雨水利用、日射遮蔽、自然通風、・換気を積極的に行えるようにします。気温が高く雨の多い蒸し暑い気候で快適に過ごすための仕掛けを沢山設けます。庇やサンスクリーンの役目を果たすルーバー状の屋根や壁によりつくられるテラスや、ペントハウスなどの半屋外空間で快適に過ごすことができます。透明な屋根や壁のウォーターシールドにより、雨が降っている期間も自然光や外の空気を味わうことができます。建物をつたう水や池のなどの水の煌めきによる表情を季節ごと楽しむことができます。

古代樹を思わせる4本セットの強靭な柱が空中の葉っぱのような居室のボリュームを支えています。シンプルで合理的な構造が様々な価値を生みます。ホテルの1、2階の共用部の2層分の高さのバンケットでは、屋外のような木漏れ日の空間を味わえます。強い主要構造部とそれらに負荷をかけない軽い2次構造部の適材適所に異なる素材を組み合わせてつくります。

Energy saving

可動式のルーバーで調節し、自然光を意匠的に取り入れたり、日中は照明の代わりとしても活用したりすることが可能です。様々な方向に窓を設けられた建物は風向きに合わせて自然通風を行い、空調に頼らない快適な環境を実現します。

Return, Inheritance

古代樹の森に環境を増幅させる新種の樹木のような建物群がつくられます。ルーバーなどの外装は経年変化で変色し趣を持つようになり、機能的な住戸は使われ方が変わっても生き生きと活用され続け、木の成長と合わせて、建物も成長し続けます。